DIN 980-V

紹介:
DIN 980 ロックナット、全金属ロックナットは、全金属自己ロックナットとも呼ばれます。この種のナットは980-V型とも呼ばれ、一般的な形状には端面3点式、楕円形、側面絞り式があります。

材料： 炭素鋼
タイプ: 全金属プリベイリングトルク、六角ナット
スレッドサイズ: M3 ～ M39
表面仕上げ: 無処理、ブラック、亜鉛メッキ、黄メッキ、溶融亜鉛メッキ（H.D.G）、クロムメッキ
クラス: 4, 6, 8, 10

詳細は
980-V形ナットのロック原理は以下の通りです。ダイ打ち加工により、ナット自体のネジ山には約3山の変形が生じます。変形後、ナットのネジ内径はボルトのネジ外径よりも若干小さくなります。したがって、ナットを締め付けた後のネジ部の摩擦力は一般的なネジ部に比べてはるかに大きく、効果的に緩み止めの役割を果たします。

DIN 980-V 取付方法
ロックナットの取り付け時には、ラチェットレンチなどの工具を使用して締め付ける必要があります。ステンレススチール製ナットについては、高速で取り付ける際にナットが固着しないよう、事前にグリースを塗布することをお勧めします。

DIN 980-V ご使用上のアドバイス
ロックナットは再利用が可能ですが、何度も着脱することを推奨しません。何度も着脱を繰り返すと、ナットのロックトルクが大幅に低下します（5回目の着脱では、初回の着脱時と比べて著しく低下します）。


機械的特性
すべての金属製ロックナットの機械的性能要件は、一般的なナットと同じです。炭素鋼の一般的な等級は8級、10級、12級であり、ステンレス鋼の場合は一般的に70級および80級です。

その中で、炭素鋼製ナットの保持荷重および硬度の要件は、一般的な炭素鋼ナットの規格を参照し、受入基準としてISO 898-1（炭素鋼製ナットの機械的性能要件）を参照できます。ステンレス鋼製ナットは、保持荷重性能について炭素鋼ナットを参照しますが、硬度の要件はありません。

ロック性能を確保するため、ロックナットはISO 2320で規定された、事前トルク用ロックナットの機械的性能要求に従うべきであり、ねじの締付けおよび緩めを5回行った場合のトルク要件を参照すること。普通のナットにはこの特別な要件は設けられない。

応用分野